【環境にやさしいソーラー自発光システムの特徴】
(キャパシター使用の場合)
- 充電効率がよく、雨天時や拡散光でも充電可能。また、広い使用温度範囲(-20℃〜60℃)で寒冷地でも温帯地でも幅広いエリアで設置可能
- 自然の太陽光エネルギーを活用し、従来型の電池を使用しない為、電池のような充放電による劣化がほとんどなく定期的交換が不要。材質は活性炭が主であり、環境にも配慮できます。
- 放電回数10万回以上の電気二重層コンデンサと発光ダイオード(LED)の組み合わせにより、長寿命のシステムを実現。数万時間の寿命をもち、非常に省電力な為、信号機をはじめ、さまざまな用途で利用されています。
■ソーラー自発光システムと従来システムとの比較
ソーラー自発光システム | 従来型システム | |
蓄電部 | 電気二重層コンデンサ (キャパシタ) | 2次電池 (鉛電池、ニッカド電池等) |
充電方式 | 天候に関係なく充電 毎日の充放電の繰返し | 日照時のみ充電 無日照保証あり |
設置場所 | 設置場所を選ばない (日陰でも可) | 直射日光の当たる場所 (日陰は不可) |
環境への影響 | 無公害 (回収規制なし) | 公害 リサイクルの対象 回収等の規制あり |
メンテナンス・寿命 | メンテナンス不要 電池交換不要 | “定期的メンテナンス必要 電池交換必要” |
電気二重層コンデンサの充放電回数は10万回以上あり、毎日充放電を繰り返すシステムとしています。また充放電の効率の良さから雨天、曇天下の充電で夜間の電気量をまかなうことが出来ます。
【環境にやさしいソーラー自発光システムの特徴】
周囲の明るさを検知するために『半導体フォトセンサー』を採用しています。
フォトセンサーは視感度(人の目が感じる光波長感度)に近いセンサーを採用していますので、人の目に感じない赤外線などで誤検知することは有りません。また、カドミウムなどの環境破壊物質を含んでいません。
なお、環境照度が約50〜100ルクス以下(夕暮直後)で自動点灯、約50ルクス(日の出直後)になると自動消灯します。
【メンテナンスフリー・環境にやさしくクリーン】
■蓄電媒体
電気を貯める媒体(蓄電媒体)に主にキャパシタ(別名『電気2重層コンデンサ』)を採用しています。材質は活性炭で環境破壊物質である『鉛』や『カドミウム』を含んでいません。また、充放電回数10万回が可能なことから、電池交換不要と言えます。
■LED
白熱ランプや蛍光ランプのように球切れの心配もなく、寿命も蛍光ランプの数十倍、HIDランプ(高照度放電ランプ)の3〜5倍と、数万時間点灯します。また、蛍光ランプのように、水銀等の環境破壊物質も含んでおりません。
【全天候に対応(設置条件に依存します)】
■太陽電池
小型のものには、『アモルファスシリコン太陽電池』を、また中・大型のものには、単結晶シリコン太陽電池を主に採用しています。アモルファスシリコン太陽電池は、光を電気に換える効率(変換効率)はやや劣りますが、日陰でも電気を取り出すことができるなどの特性があり、設置・使用環境によって、太陽電池を適宜選定しています。
■蓄電
電気を貯める媒体(蓄電媒体)に主にキャパシタ(別名『電気二重層コンデンサ』)を採用しています。キャパシタは、従来型の電池に比べ、温度による性能の変動が少なく、低温から高温(-20℃〜60℃)まで使用範囲も広く、幅広い地域での設置が可能です。
■LED
蛍光灯などは、温度が低くなるにつれ発光効率が低くなります。それに比べてLEDは、温度による影響はほとんど受けませんので、極寒地での使用も可能です。(-80℃までは、ほとんど変化しません)
※曇天時の夜間も点灯するように設計しておりますが、極端な悪条件下での性能上の限界はあります。
・日照時間が短い冬場の曇天や雨天 ・日中でも極端に暗い場合など
満充電可能な日照条件
日中2万ルクスで10時間以上充電できる環境が必要です。(夏場の曇天時に相当)上記以下の日照条件では、点灯時間が短くなったり、極端な場合は点灯しない場合もあります。
※快晴時の直射照度は10万ルクス以上ですが、雨天時の照度は5千ルクス程度と20分の1程度の光エネルギーしか得られないことが理由です。
【電気二重層コンデンサとは?】
電気2重層コンデンサ(キャパシタ)は電気を溜める媒体の一つで、一対の活性炭電極と電解液で構成されています。充電、放電の際に化学反応を伴わないため、電極の劣化がほとんどなく、寿命が極めて長く、長期に渡って使用できます。
〈特徴〉
- 他の蓄電池よりも短時間で充放電が可能です。
- 他の蓄電池よりも短時間で充放電が可能です。通常のコンデンサよりも大容量の充放電が可能です。
- 電極は活性炭素を使用し、電解液には濃い塩を溶かした溶液で、鉛、カドミウムなどの重金属を使用しておりませんので、環境に悪影響を与えることはありません。
【電気二重層コンデンサと電池、アルミニウム電解コンデンサの違い】
電気二重層コンデンサ | アルミニウム電解コンデンサ | ニッケルカドミウム電池 | 鉛シール電池 | |
使用温度範囲 | -25~70℃ | -55~125℃ | -20~60℃ | -40~60℃ |
電極材料 | 活性炭 | アルミニウム | (+)NiOOH (-)Cd | (+)PbO2 (-)Pb |
電解液 | 有機溶媒 | 有機溶媒 | KOH | H2SO4 |
起電方法 | 自然発生する電気二重層を誘電体として利用 | 酸化アルミニウムを誘電体として利用 | 化学反応を利用 | 化学反応を利用 |
公害性 | 無 | 無 | Cd | Pb |
充放電回数 | 100,000回以上 | 100,000回以上 | 500回 | 200~1,000回 |
単位容積当たりの容量 | 1 | 1/1000 | 100 | 100 |